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【子どもの頃の劣等感=裕福でない】は間違えだった
「お金があれば幸せ」という考えは、私の経験からすると、ほぼ正解。
「お金があれば・・・。」という心のつぶやきをどれだけしたことでしょう。
これまで貧しすぎることはなかったものの、やや我慢をする生活をずっとしてきました。
そのため、少し余裕ができても、お金を使うのが怖くて不安な日々。
これは、育った環境のせいかもしれません。
私の育った家庭は、決して裕福ではありませんでした。
私は4人兄妹で、母は子どもの成長に合わせて働き、主な収入は父の給料のみ。
それなりに楽しい思い出はありますが、友達家庭との生活レベルの違い(金銭感覚の違い)で、劣等感は常にありました。
友達の文房具は、最新のキャラクターで香り付き。
私は、母から買ってもらえる文房具は最低限の支給で、ノーマル品。
可愛い文房具が欲しい時は、少ないお小遣いの中から出すしかありません。
また、友達と遊ぶ時、友達は毎回駄菓子屋さんへ行くため、頻繁に遊ぶ約束をすることはできませんでした。
遊びに行かなかった次の日に、前日に一緒に遊んでいたグループの会話に入れないことも多かった。
私の記憶では、小学生の頃のお小遣いは 学年✕100円 だった気がします。
家庭の裕福さが、与えられる側の子どもに顕著に反映されます。
これが、子ども間のカーストにも影響があったと思います。
私は、自分に自信がないことを、家庭が裕福でないことのせいにしていたこともありました。
今度は私が親の立場。
見え方が変わり、子どもを育てる中で、お金への価値観がかわりました。
親として、子どもたちに気づかせたいことがありました。
1つの物ができるまでに、大勢の人の労力がかかっている。(夫と私が働いて得たお金、材料・製品化・運送・販売の人々等)
⇩
- 生活できるのは、大勢の人の労力のおかげ。 何不自由ない生活に感謝する。
- 物一つ一つができるまでのストーリーがある。
そして、私も母と同じように、文房具はノーマル品を与えました。
子どもの頃に感じていた葛藤は忘れてしまっていたのです。
長男が小学4年生の頃、その葛藤を思い出す出来事がありました。
長男が短くなりすぎて書けなくなった鉛筆を、私に申し訳なさそうに差出し「捨てていい?」と聞いてきたのです。
そこまでさせていたなんて・・・。
結局、長男は、友達はシャープペンシルを使っている中、私が買い込んでいた鉛筆を中学生の途中までかけて、使い切ってくれました。
また、次男は私に隠れて、ほしい文房具を買っていました。
自分のお小遣いだから、好きに使かっていいようなものですが、その頃は私が最終的に判断していました。
今思えば、他にもいろいろなことを、私が管理し過ぎていました。
とても窮屈だったと思います。
こんな状況はいけないと気づき、お小遣いに口を出すことを止めました。
小学校の頃の、長男・次男の夢は、「〇〇になって、お金持ちになる!!」と言っていました。
【お金がある=幸せ】という価値観を私が植え付けたのではないか・・・その後、反省しました。
家庭の不安はお金で解消??
子どもたちを出産・育児しながらの転勤。
誰も頼ることの出来ない新天地。
お金さえあれば、ベビーシッターも雇えましたが、子ども4人の将来の教育費を考えると、ここでお金を使うわけにはいきません。
当時は必死で自分が動くことで、出費を阻止していました。
結果、身体を壊すことも多かった。
頑張り過ぎていました。
お金が全てではないけれど、お金で解決することも多い。
お金がないことで選択肢が限られ、とても強いストレスを受けます。
お金がないばかりに、その状況に合った適切な対応ができず、取り返しのつかないこともあります。
それが母親の体調だとするなら、家庭が回りません。
だから、母親じゃなければならないこと以外は、他の人に仕事を振ることができれば・・・。
子どもが幼い頃は、特に人手が必要で、もっとお金があったらとやり過ごしていました。
夫が転職して収入が減りました。
その分、私が働き出し、夫が家にいる時間が増えました。
私が働き出したので、家事や子育てを手伝ってもらっています。
すると、以前と違って、夫婦で共有すべきことが増え、家庭内でのことが理解しあえるようになりました。
また、子どもたちと接する時間が格段に増え、子どもたちとのコミュニケーションも取れるようになっています。
夫が転職して、収入が減ることに危機感を持っていた私。
しかし、収入が少ないのに、心は充実してる初めての感覚。
今まで、私が専業主婦して、夫が働くという役割分担。
これが結婚後からのそれぞれの役割で、その役割が変わるのが怖かったのですが、やってみて良かった。
私にも、家庭とは別の居場所ができ、人との出会いもあり、自分の人生を歩んでいる感じがします。
少しづつ自立に向かっている私。
夫婦が依存するのではなく、共に支え合うスタンスになっているようです。
その後、大人になった長男・次男の金銭感覚は?
お金がないと感じながら、不憫な思いで過ごしていたかもしれない長男と次男。
もう成人し、今はこんな感じでお金を使っています。
- 物をくれた人の気持ちをくみ取り、もらい物を大事にする。
- 必要な物・どうしてもほしい物は買う。
- 主な使い道は、自己投資の旅行・通信教育等。
- 弟・妹への投資もする。
- 仕事は安定した職業で、将来家庭を持つために頑張って勉強し、就職できた。
- 流行りもの好きで、推し活中。
- 一人暮らしを始めて、生活費のやりくりを知る。
- 自分がやりたいことを見つけては、貯金→使う のくり返し。
- たまに家族に美味しい物を買ってくることも。(与えることも覚えた?)
- お金稼ぎだけに固執せず、楽しんで生活している。
- 仕事はフリーターだが、これから取りたい資格やチャレンジしたいことアリ。
現在を見る限り、お金に執着し過ぎず、適度な金銭感覚は持っているようです。
お金の管理も小学生から18歳にかけて、徐々に本人へ移行しました。
成人後は自己責任ですが、子どもが何歳になろうとも、私にとっては一生子ども。
大人になった今でも、金隔リテラシーの話はし続けます!!
お金の余裕=心の余裕
心の余裕があってこそ、家族と向き合えると感じています。
そして、心の余裕を持つには、多少のお金がいる。
そう思う根拠は次と通りです。
- 選択肢が増える(良い物も買える)
- 時間が増える(掃除ロボット・食洗機・デリバリー等、交通時間短縮のタクシー・新幹線等)
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❀ 心の余裕が生まれる ❀
- 家族と過ごす時間(安心感・思い出作り)
- 手作りのご飯(私の味付け・納得いく栄養バランス)
- 子ども一人一人と向き合う時間(人生の根幹の時期、親の言動を子どもは見ている)
子どもと向き合っていない家庭を見たことがあります。
お金だけを与えていた親。
その子はお金で友だちを動かそうとし、結局、友達はいなくなった。
私は今まで、「裕福」という状況になったことはないので、お金をたくさん持ってる感覚は分かりません。
今が一番いいと、自分の現実を美化しているのかもしれません。
「お金があったら・・・。」という願望はありましたが、お金の不安があったからこそ考える機会が多く、気づけたことも多かった。
また、子どもの人数も少なくて何不自由なく育つより、子ども4人を限られた収入の中で、どうやりくりして、どうみんなで楽しむか、を考えて過ごす方が幸せです。
ギリギリの生活だったからからこそ、家族みんなが幸せになるための知恵が湧いてきたのかもしれません(●ˇ∀ˇ●)