クイック目次
再出発までの道のり。自分を信じて、ずーっとコツコツ、コツコツ。
私は子どもの頃、父の会社の社宅住まい。
古いアパート暮らしでした。
3Kのアパートに6人暮らし。
とても狭いです。
今となっては、あの狭さが家族みんなを感じられて、とても良かったな・・・と思います。
しかし、子どもの頃は広くゴージャスな住まいに憧れ、新聞の折り込みにあった一戸建てやマンションのチラシを見るのが、私のひとり遊びでした。
チラシに載ってる一戸建てやマンションに自分たち家族が住むとしたら、誰がどの部屋で、家具の配置など考えるとワクワクしました。
私の「好き」を考えたときに、自ずと進路が【建築】の方向へ向かっていて、夢は【住宅設計】の仕事になっていました。
建築の専門学校まで通いましたが、就職当時は就職氷河期で、住宅メーカーの設計採用枠は男子のみ。
地元に帰り、事務職に就き、2年後結婚。
夫が転勤族だったため、結婚退職しました。
専業主婦でいましたが、学生時代に学んだことが無駄だったとは思いきれず、両親が必死で通わせてくれた専門学校の学費の額を考えると、申し訳ない気持ちになっていました。
自己紹介にも書きましたが、30後半に自分の知識や自信の無さ・人との距離感・もう一度社会の一員になりたい等、いろんな気持ちが相まって、【学ぶこと】をスタートさせました。
私の「得意」は? 私の「好き」は?
思い浮かぶのは【建築】でした。
【建築】とカッコよく言ってますが、すごく成績優秀だったかと聞かれると、そうではありません。
でも、私が他の人より多く持っている知識は【建築】であり、これしかありませんでした。
3年ほど、家事・育児の合間に勉強し、引っ越しも乗り越え、やっと二級建築士の学科試験を受けれる機会が来ました。
独学での学科受験。 かなりの緊張です。。。
慣れない緊張と力が抜けたのか、試験から帰宅すると頭痛と吐き気で寝込んでしまいました。
学科の結果はというと、ギリギリ合格!!
今までにない、すごい達成感ですヾ(≧▽≦*)o
俄然やる気でて、実技の試験(設計製図)も、この勢いで受かりそうな気がしました。
実技試験は通信教育で勉強し、受験しました。
結果は不合格。。。
試験時間が5時間の実技試験。
そんなに甘くはありません。
なんと、合格するまでに4年間の年月がかかってしまいました(┬┬﹏┬┬)
〈1年目〉学科(独学)⇒合格 実技(通信教育で勉強)⇒不合格
学科試験から実技試験の日にちまで短く、要領を把握できていなかった。
〈2年目〉学科⇒免除 実技(通信教育で勉強)⇒不合格
ケチって通信教育にしたため、コツがつかめなかった。
〈3年目〉学科⇒免除 実技(資格学校に通う)⇒不合格
絶対資格取得したいと思い、直接先生に聞ける学校へ通うが落ちる。
〈4年目〉学科⇒合格(免除期間が終わり、再試験) 実技(資格学校へ通う)⇒
⇒⇒やっと合格!!
子どもが4人いて、これから教育費がかかります。
確実に仕事につながるか分からない、私の資格取得。
あまりお金はかけられないので、ケチったばかりに・・・どれだけの時間と、実技に受かるためにかけた教育費がどれだけかかっているでしょう。
資格学校は、資格合格させるためのプロです。
資格取得に対するノウハウは凄いです。
初めからお世話になっていれば、もっと時間やお金をかけずに資格取得できたかもしれません。
今回の二級建築士取得のために、建築の専門知識はもちろんのこと、時間やお金の使い方、時と場合によってはプロに頼った方が効率がいいことを学びました。。。{{{(>_<)}}}
この間に同時進行で、習字もコツコツ、コツコツ。
資格取得で道が開けると思ってたら、大間違いでした。。。でも、諦めないで良かった❀❀
二級建築士合格発表の時の気持ちは、一生忘れないでしょう。
心の底から「やったー!!!!」を湧き出る喜びと、その後の脱力感。そして、あふれ出る涙。。。
本当の自信が、この時ついたと思います。
他にもたくさん国家資格がありますが、もっと難関な資格を合格されている方は凄いと思いました。
いい経験になりました。
学科が合格した後、住宅に携わる仕事がしたくて、住宅展示場の受付をしていました。
ちょっ自信をつけた私は、設計事務所や住宅メーカー、働いている住宅展示場でも設計の求人がないか、探しました。
ありません。。。
資格はあっても、未経験・子どもが小さいということから、「求める人材」ではないのです。
愕然としました・・・。
資格は持っていなくても、子どもが小さいとなかなか働けないのも現実でした。
仕事をしたくても、雇われていないから保育園には入れられないし、転勤族で子どもを見てくれる知り合いもいない。
頑張っても、頑張っても、次から次に壁が立ちはだかります。
私には未来がないのか・・・と思いました。
でも、諦めたくない!!
探す仕事の内容を変えてみました。
私は二級建築士の実技(設計製図)を何度も受験したせいか、手描きの図面を描くことが好きになっていました。
それに、建築士の勉強と平行に取り組んでいた習字のおかげで、図面の仕上がりが他の人よりキレイに描けるようになっていました。
これが仕事にならないか考え、教材会社に自分が描いた図面を持ち込み、仕事がないか探してみると、、、。
ありました!!
練習問題の答案例(図面)描きです!!
この時、仕事は自分で取りに行くことを学びました。
まずは【動く】こと。 動いて結果がダメでも、諦めがつきます。
私に行動力が出てきたのは、この成功体験からでした。
どこで仕事がもらえるか分からないので、この頃から自分ができる仕事を、働いてみたい場所にアピールするようになりました。
すると・・・住宅設計補助の仕事が舞い込んできたのです!!
希望を胸に・・・。することが多すぎて、パンクしそうです。
住宅設計補助の仕事が始まりました。
フルタイムに近い勤務時間で、週5日。
私とっては、今までにない働き方です。
仕事は自分がしたい仕事だったので、住宅の設計に関する業務は楽しく、仕事ができるようになっていることが嬉しいです。
周りの社員の皆さんも、とてもいい人ばかりで、ここで働けることに感謝しています。
しかし、仕事と家庭の両立は思ったより厳しいかった。
休みの日は、買い出し・自分と家族の通院(受診・検診、送迎)・勤務の日のおかず作り・末っ子のスポーツクラブの車出し他、いろんな家事に追われています。
休みの日にやることが多く、かえって休みの日がキツイです。
でも、やりたかった仕事。
そして、私の【自立】。
目標が実現できるところにきています。
今が踏ん張り時かも。
まだまだ40代後半と自分では思っていても、世間ではもう40代後半です。
それに、実務経験がない私が雇ってもらえ、実績をつくる最後のチャンスかもしれません。
前に進んでいる実感もあり、頑張っています。
でも、、、時々は「ハァ~~」っとしたい。
夫は夫の実家が近いので、週に1回は実家に帰って、家の掃除をしてあげています。
私はその様子を見てると、親に手助けできる状態の夫が羨ましくて、羨ましくて。
子どもと夫が夫の実家に行くと、ごちそうが出ますが、私が行く時は何を作るか、私に聞いてきます。
やっぱり義父母にとっては、私は他人だということを感じます。
私も嫁で、母になり、気に掛ける側の立場になりましたが、やっぱり本心は気にかけてほしい。
私を本当に心配をしてくれるのは、やっぱり両親です。
私も実家に帰って「ハァ~~」ってしたいし、両親の役に立ちたい。
両親を心の支えに頑張っていますが、夫の姿を見てると羨ましくて、羨ましくて、モヤモヤして、揚げ句には涙がでてきます。
やっと物事が順調に進みだしたというのに、前を向いて頑張っていても、時々気持ちがきつくなります。
何のしようもなく、ひたすら日々をこなしていくしかない、私の今の現状です{{{(>_<)}}}